その意味はなんでしょうか。意外と漠然と考えているものですね。でも、人が亡くなったときに行う葬儀は、とても人間にとって重要なものなのです。
そして、葬儀にはいろいろな種類があります。世界の中には変わったものもあります。どういった種類があるのでしょうか。
お葬式には三つの役割があると言われます。
- 遺体の処理
- 霊魂の処理
- 遺族の心の整理
遺体の処理
一般には火葬と土葬が広く行われています。そのほか自然葬、変わった風習では鳥葬、風葬などがあります。
日本では、昔は地域共同体で行いましたが、今は葬儀社がやってくれますね。葬儀の役割として、遺体の処理に関しては一つ一つ詳細に見ていきたいと思います。
霊魂の処理
古代からお通夜の儀式も行われてきました。医療が発達していない昔のお通夜は、ほんとうに遺体が死んでいるかどうかを確認するために時間を置く意味がありました。その頃のお通夜は、遺体の処理の問題ですから死者を悼むわけでもありませんでしたので、飲めや歌えの酒盛りをするのが世界的に普通だったようです。
ちなみに、宗教や文化によって土葬の地域と火葬の地域があります。土葬の場合、お通夜を終えて本当に死亡したとされたときに、万が一にも化けて出ないように縄で縛ったり、極端には骨を粉々におったりして埋葬します。日本では死体を縄でぐるくるまきに巻いて棺桶に人れました。そしてできるだけ深く埋めて、できるだけ大きな石を乗せて出れないようにします。それが墓石になったのです。このように念をいれたのは伝染病を恐れたからかもしれません。
遺族の心の整理
臨床的な精神科医で、死に関する第一人者であるエリザベス・キューブラー・ロス(Elisabeth Kübler-Ross)は「両親のどちらかを失った後の子供の反応について伺いたいのですが」という質問に対してこう答えています。
「以下のような場合には、子供は心配ありません。両親が死を恐れていない場合。例えばペットが死んだ時や祖母が死んだ時に、両親が子供を保護・隔離してしまわずに、気持ちを分かち合った場合。また、親の一方が死の床に付いているときに、もう一方の親といっしょに家で世話ができた場合。また、葬式に参列するのを許されていた場合です。逆の場合、大きな不安とやり残した大量の仕事を、何年も何十年も抱え続けることになるでしょう。」
これは大人でも同じことが言えると思います。葬儀には、参加することで故人への思いを整理する役割があるのです。
現在の葬儀
現在では華美や見栄をはらず、また社会のしがらみに縛られず、故人当人や遺族の気持ちにたって家族やごく親しい方たちで送る家族葬が定着してきました。「遺体の処理」は葬儀業者に依頼する必要があります。家族葬は「霊魂の処理」や「遺族の心の整理」に関して故人、遺族の思うとおりに実施できる、可能性のある形式だと思います。
東京方面の葬儀業者さんの内輪話として聞きましたが、一般に家族葬は会場や道具立ては簡素になります。いっぽう故人の意思やご遺族のご希望に沿うため、実際には一般葬とはまた違った取り組みや段取りも発生して、場合によっては一般葬より大掛かりになることもあるそうです。「遺族の方の想いに応えたいという気持ちがあるから、同業者のみなさんも24時間頑張っていられるんですよね。」と横浜家族葬.netの野中社長が教えてくれました。
